◆農道インフラ監視について

≪目的≫
本業務は北川村のモビリティに関する課題を情報通信技術で解決することを目的としています。具体的な課題として①舗装状態の把握のためのリソース確保②ゆずの棘によるパンクの頻発の二点に対して、 ニーズ調査および技術的検討を行います。

令和4年度活動内容について

①舗装状態の把握のためのリソース確保
役場職員が行っている農道調査業務について、ニーズ調査を行うために役場職員へのヒアリングを行いました。現状では、職員が農道の舗装状態について、現地まで赴いて状態を確認していることがリソースを逼迫させているとのことでそのため、村民の車両に車載センサーを設置し、取得した振動データから舗装状態を推定する技術的検討を行いました

②ゆずの棘によるパンクの頻発
北川村に基幹産業であるゆず農家に対して、ゆずの棘によるパンク被害に関するヒアリングを行いました。現状では、ゆずの棘を踏んだ場合に運転者が気づくことができず、完全に空気が抜けてしまう。そのため、ゆず農家の車両のタイヤに空気圧センサーを設置し、ゆずの棘を踏んだ後に空気が抜け切る前にアラートをする技術的検討を行いました。

・令和5年度活動計画について

農道の総延長に対する本業務でカバーできた割合は約16%で、サービスとしては全農道をカバーできる仕組みとなっているが、センサーでの測定が行えていない農道は存在しています。令和5年度は前年度に開発したシステムの運用検証を行う。実際に北川村に住む村民の乗用車や北川村役場の公用車に車載センサーを搭載し、データの収集を行う。収集したデータを地図上に一元化することで、現状では役場職員が現場まで赴いて調査している農道調査業務の省力化が可能かを検証する。タイヤの空気圧についても空気が抜け切る前にタイヤ交換を提案することで、サービス利用者の利便性が向上するのかを検証する。また、村中心部の施設等の村民の目に触れる場所でシステムのデモンストレーションを行う。それらの検証を通して、システムやサービスについての村の意見を収集し、システムやサービスの改善を行う予定をしています。

おすすめ記事

[instagram-feed]